台湾本島より中国アモイに近い金門島の旧軍事施設
「翟山坑道」を見学
入り口付近は広々とした公園となっているのですが至る所で戦車や砲台に出くわします。
戦車、なかなか近くで見る事は無いので寄って触れてみました。
へー!こんな風になってるんだ!
いざ金門島、古崗湖東南方翟山の翟山坑道へ入っていきます。
とてつもなく大きくて海に続く旧軍事施設です。一見鍾乳洞のようにも思えるゴツゴツとした岩肌の壁。中へ入るととても広くてトンネルが果てしなく続いているように思ってしまいます。天井高も戦車や船を格納できるように作っているのですごく高い!今ほど建築技術も進歩していない時にこれだけのものを作るのって途方も無い時間と労力がかかったのだろうと思いを馳せてしまいます。
複雑な歴史の坑道を見て不謹慎かもしれませんが、海へと続く船の収容港は外からの明かりで水面がキラキラと輝いていて神秘的で綺麗だと思ってしまいました。
坑道へ入る前は探検気分でしたが中は厳かな雰囲気さえ感じてあまりはしゃぐ気にはなれず。入る時に面白がってかぶった本格的な貸し出し用ヘルメットが重い。めっちゃ重い。他の人誰もかぶってないし。嬉しかったの最初だけ。
坑道に響く波の音を聞いていると何だか悲しくなってきてしまいます。滞在中親切にしてくださった金門島のおじさんやおばさんが厳しい戦火の中にいたのかと思うと言葉では表せない気持ちになりました。
民宿でお願いしたガイドさんも元台湾軍の退役軍人さんでした。金門島は中国大陸のすぐそばに位置するので、中国との争いの最前線だったんですよね。1992年に戒厳令が解除されるまでは、台湾人でも入島はできなかったそうです。美しい花々が咲いていて、とても美しい金門島、穏やかな人々からは想像出来ない過酷な島だったんですね。
今ここに来られた事を感謝したいです。
中では当時の映像や展示物が見られたりするスペースもありました。演者さんによる台湾軍の砲撃風景の再現なんてものもあって見応えがありました。金門島に来たら金門島の歴史に触れることができる翟山坑道へ足を運ぶべきかもしれません。金門島の深い歴史を肌で感じることができ、より金門島が特別な島であることを改めて思いました。
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