台湾のフルサービスキャリアの航空会社といえば、チャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長栄)の2社ですが、3社目として彗星の如く現れたスターラックス航空(星宇航空)。
コロナ禍に誕生!バブリーな航空会社スターラックス!
エバーグリーン・グループの創業者張栄発氏が亡くなった事で勃発した後継者争いで、エバー航空董事長の座を追われた張國煒氏により2020年1月23日に就航スターラックス航空は設立されました。
アジアのエミレーツ航空を目指すといった高級路線の航空会社です。2023年の現在はエアバス330neo、321neo、350-900、350XWB、350-900といった大型機も所持しています。
スターラックス航空は航空機や機内設備、有名店が監修した機内食など徹底的にこだわった、華やかな航空会社なんです。
コロナで全世界がくすぶっていたこの3年の間にこんなバブリー航空会社が誕生したのが驚きです。
張國煒会長は現役パイロットでもあります。記念すべき第1航空機はフランスのトゥールーズでエアバスを購入し、フランスから台湾まで自分で操縦して持ち帰ってきたことが話題になりました。新しく購入した機体も自ら点検しているそうです。
なんて、アグレッシブ!この会長の話だけでスターラックスの魅力に取り憑かれてしまいました。
とことんこだわる様々な旅の演出
スターラックスは離陸・着陸・飛行中それぞれのタイミングに合わせて機内の明るさを調節します。
また、旧正月(春節)・ホワイトクリスマス・中秋節の3つの季節のテーマもあるそうで、季節に合わせて全部のバージョンに乗ってみたくなる飛行機です。飛行機好きには、こういった演出たまらないです。
私は今回、スターラックス初搭乗と言うことで東京成田空港から台湾桃園空港の行きはエコノミークラス、帰りはビジネスクラスと、両方の機内と座席を体験すべくチケットを取りました。今回の台湾行きはスターラックスに乗るのも目的のひとつでした。
今回は成田空港から台湾の桃園空港へのエコノミークラスをレポートします。
ピッカピカの新しい機内!
機内ではスターラックス航空オリジナルの香料の香りがすると聞いていましたが、機内に入ってみるとほんのちょっと…ほのかに香りがしました。
香りが強くなりすぎないようにしているんでしょう。意識しないと気づかないかも。昔どこかの航空会社は床に香水をシュパシュパまいていましたが、スターラックスの控えめなところに品を感じました。香りは台湾で有名なアロマブランドP.Sevenの監修だそうです。
リラックスできて暖かみを感じられる香りでした。こういった演出は嬉しいですね。香りが旅のエッセンスになって、いつかまた次にこの香りをかいだ時に、ふとその時のことを思い出したりできるんだろうな。
この香りは機内のカラーとも調和が取れている様に感じます。
スターラックスカラー(象徴する色)は「澄んだほうじ茶の色」だそうです!
ほうじ茶色って表現が面白いと思いましたがこれ、公式ホームページが言ってます。確かにほうじ茶色ですし、ほうじ茶のほっと落ち着く口あたりは機内の雰囲気と同じだと納得。芳醇な香りの高級ほうじ茶ですね。スターラックスって少しとんがったイメージがありましたが、実際に乗ってみると柔らかな雰囲気でした。
優雅でモダンなシートデザイン
座席の広さは普通ですが、シートが楽ちん姿勢で座れて、広く感じます。移動で疲れないって嬉しい!
ヘッドレストも形が変えられます。シートは硬すぎず柔らか過ぎず背もたれの感じと座りが心地良くてびっくりしました。腰も痛くないし全く疲れなかったです。
エコノミー でも機内食の事前予約が可能
他の航空会社では機内食の予約はビジネスクラス以上しかできないのが通常。
チキンorビーフ?と機内で言われればラッキー、配膳が後になる座席だとチキンしか残っていない…なんてことが良くありますが、スターラックスはエコノミー でも事前に予約ができるんです。
今回私が乗った機内のメニューは「エビとジュノベーゼのファルファッレ(パスタ)」か「チキンマサラカレー」でした。
私はLCCのスクートでよくカレーを食べていたので、スターラックスに乗ってまでまたカレー…と思い、パスタの方を予約しました。
作りたての様なバジルの香り、パスタのコシも良い。野菜の火の通りもちょうど良い。機内食のイメージって、クタクタに煮込まれていたり、ベチャッとしていたりあまり良くないイメージがあったのですが、スターラックスの機内食は機内食らしからぬ街のお店で食べているような美味しさでした。
すごく忙しそうなCAのみなさん
すっごい忙しそうでした!走り回っている感じ!実は噂に聞いていたんです。
なぜ忙しいかというと、スターラックスにはオリジナルカクテルがあって、それをエコノミークラス でも注文できるから。
宇宙をイメージした「SFギャラクシー」という名のジンを使ったカクテルで綺麗なグラデーションのブルーがSNS映えすると注文が殺到していたそうです。
こちらのカクテルのサービス、忙しすぎたのが原因なのか現在エコノミークラスでは提供されなくなったそうです。
スターラックス航空搭乗記まとめ
今回、大好きなエバー航空と迷って乗ったスターラックス航空。乗って大正解でした!新しくて清潔感のある機内は居心地が最高でした。
機内食も美味しく、機内のライトの色合いや香りで旅を盛り上げてくれました。宇宙というスターラックスのコンセプトはあんまり感じなかったのですが(だって機内色はほうじ茶だし)、エンタメ感があり、とっても楽しむことができました。
今後エバーとスターラックス、乗るの迷いそうだなぁ。乗りたい飛行機があって迷うのは幸せな悩みですね。
これから更に路線も拡大されるそうなので、またぜひお世話になりたいものです。楽しい移動時間でした!